絶対読むべき中島敦のおすすめ小説|虎 or 弟子?

目次

はじめに

KKc
こんにちは! KKcです。

 

 中島敦は私の好きな小説家のうちの一人です。全集も持っています。
 今回は中島敦をほとんど読んだことのない方のために、入門編としてぴったりな小説を6つ挙げてみました。
 どれも青空文庫で無料で読めるので、(面白そう)と感じた作品はぜひ気軽に読んでみてください。

 

中島敦のおすすめ小説

山月記

https://bookloid.com/moon-over-a-mountain/

 高校の現代文でおなじみ、山月記。
 虎となった李徴が袁傪と再会、詩を詠む。
 キーワードは「臆病な自尊心」と「尊大な羞恥心」。
 「臆病な自尊心」とは、プライドが傷つくことを恐れるがゆえに臆病になってしまうこと。
 「尊大な羞恥心」とは、(自分はすごいやつだ)と思い込んで、外に飛び出していこうとしない気持ちのこと。
 はたして李徴が虎になってしまった理由とは?

 

李陵

https://bookloid.com/li-ling/

 李陵は敵国に捕まってしまった武将である。
 蘇武は李陵がそこで出会った武人。
 司馬遷は祖国において李陵を弁護した男。
 『李陵』はこの3人の生涯を描いた小説である。

 

弟子

https://bookloid.com/disciple/

 孔子に殴りこみをかけた子路であったが、その人柄に心服し弟子となる。
 『弟子』は子路が孔子の下で学んだ日々の小説である。
 子路が豪快な男で、痛快・爽快な話に仕上がっています。

 

名人伝

https://bookloid.com/expert/

 紀昌は天下第一の弓の名人になるべく、壮絶な修行をする。
 修行のすえ彼は郷里に帰ってくる。
 人々は彼の弓の腕前に期待するが、紀昌は二度と人前で弓を扱わなかった。なぜか?

 

文字禍

https://bookloid.com/character/

 ナブ・アヘ・エリバは、文字の精霊を研究している老博士。
 彼は文字が人間におよぼす害を次々に発見し、危機感を抱く。
 そして自分自身も文字の災いから逃れられないことに気づいた博士は……?
 中島敦にしては珍しいアイロニーあふれる小説。

 

悟浄出世

https://bookloid.com/gojo-syusse/

 悟浄は流沙河(りゅうさが)に棲む妖怪。何を見ても素直に受けとれず、「なぜ?」と悩んでしまう。
 そこで悟浄はさまざまな「賢者」妖怪に会い、そうしたらよいかアドバイスを求めることにした。
 細田守『バケモノの子』にも引用された中島敦のおすすめ小説。

 

おわりに

KKc
最後までお読みいただきありがとうございました。

過去に書いた「読書感想文」はこちらから。

記事に対する感想・要望等ありましたら、コメント欄かTwitterまで。