西加奈子おすすめ小説ランキング10

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西加奈子について

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西加奈子をご存知ですか。

 

 西加奈子は1977年生まれの日本の小説家。

 イランの首都であるテヘランに生まれました。育ちは大阪で、関西大学を卒業しています。

 大のプロレス・ファンで、直木賞の受賞会見のときにすら語ってしまうほどの熱心さです。

【関連リンク】「第152回「芥川賞・直木賞」受賞者記者会見(youtubeへ飛びます)」

 西加奈子の会見は27:06くらいからです。プロレスについては43:29のあたりから語っています。特に新日本プロレスと、そこに所属する棚橋弘至(たなはしひろし)が好きみたいです。

 

 さて、今回は私が選んだ10冊をランキング形式でご紹介します。

 西加奈子の小説を読んだことのない初心者も熱心なファンも、参考にしていただけると幸いです。

 

西加奈子おすすめ小説ランキング

第10位『窓の魚』

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ふたつのカップルが一晩温泉宿で。

 

 男女4人ふた組のカップルが古びた温泉宿に宿泊する。

 彼らはそれぞれ暗い過去を持ち、歪みながらも危ういながらも関係を保っている。

 そしてあくる朝、ある死体が彼らの前に現われて――。

 「ピース又吉の愛してやまない20冊」にも選ばれた西加奈子のおすすめ文庫本です。

 

第9位『漁港の肉子ちゃん』

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笑えて、泣けます。

 

 人を疑うことを知らない「肉子ちゃん」。そしてその娘・思春期まっさかり小学五年生の「キクリン」。

 『漁港の肉子ちゃん』は、彼女ら親子とその周りの漁港の人々の物語です。

 肉子ちゃんのユーモラスで天真爛漫、底抜けに明るい性格に元気をもらえる小説です。

 愛すべき母親と、すくすくと育っていく娘の成長を描いた西加奈子のおすすめ文庫作品。

【関連リンク】「【800字書評】西加奈子『漁港の肉子ちゃん』|生存能力とコミュニケーション感度の相関関係

 

第8位『通天閣』

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通天閣はいつでもそこで見守ってくれてる。

 

 舞台は大阪・通天閣のふもと。主人公は40代の男と20代の女。ふたりの人生が交錯するように物語は展開していく。

 ささやかな日常と、それを破るようなちょっとした事件。通天閣が登場してからがぐっと面白くなります。

 < しんどかったら自転車降りて歩いたらええねん。あともう少し頑張りや。あともう少し頑張ったら、朝日浴びた綺麗な通天閣を見ることが出来る。ほんでその通天閣の中から、未来のあんたが、ちょっとだけ幸せになった未来のあんたが、よう頑張ったなぁ、て、じっとあんたのことを見てるから。>

 生きていくための希望がじんわり湧いてくる西加奈子のおすすめ小説です。

【関連リンク】「【800字書評】西加奈子『通天閣』|宿命とは願望の過去形である

 

第7位『しずく』

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「しずく」は猫の話。

 

 西加奈子が描く日常は、私たちの日常の見方を変えてくれるきっかけになります。そのことに気づかせてくれる短編集。。

 短編は6つ収録。表題作「しずく」と「ランドセル」「灰皿」「木蓮」「影」「シャワーキャップ」です。

 <大丈夫、間違えても、山手線はぐるっと一周するんやろ?>

 「女ふたり」がテーマの西加奈子おすすめの短編小説集です。

 

第6位『きりこについて』

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黒猫(ラムセス2世)が出ます。

 

 <きりこは、ぶすである。>

 「ぶす」なきりこは言葉がわかる黒猫・ラムセス2世を体育館裏で拾う。

 自分が「ぶす」であることに気づき内にこもるきりこと、そばに寄り添うラムセス2世。猫はやっぱりすばらしい。

 著者の猫への愛がひしひしと伝わってくる西加奈子のおすすめ文庫作品です。

 

第5位『舞台』

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『舞台』の主人公は『舞台』という本を持っています(入れ子構造)。

 

 主人公は29歳男性。ある目的のためにはじめてニューヨークに降り立った。

 準備万全で臨んだはずであったが、盗難にあい、無一文になってしまう。プライドと恥のために、軽々しく周りに頼れず、彼はあてもなくさまようが……?

 <恥じているのは、自分自身にだ。>

 読み始めたらぐいぐいと引き込まれてしまう、西加奈子の名作小説。

 

第4位『ふくわらい』

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人間の本質は。

 

 第148回直木賞候補作。2013年本屋大賞第5位。第1回河合隼雄物語賞受賞。

 人間を顔でしか評価できない主人公が、盲人との出会いを通して「人間とは」を学んでいく過程。

 グロテスクなシーンや独特の描写があり、濃厚な読書体験ができます。

 人間の根本をえぐり出した、西加奈子のおすすめ本です。

【関連リンク】「第1回河合隼雄物語賞受賞時の西加奈子のインタビュー記事」「【800字書評】西加奈子『ふくわらい』|世界の見え方を変える小説

 

第3位『さくら』

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「さくら」は犬です。

 

 ある幸せな家族があった。だが、兄は亡くなってしまった。家族は崩壊の危機に。

 不幸を経験しても、家族は家族であり続けられるのか。痛みは、いつかなくなるのか。

 シンガーソングライターの高野健一が影響を受けて「さくら」という同名曲を製作しました。

 読み出したら止まらなくて一気に読んでしまう最高に面白い西加奈子の小説。

【関連リンク】「【800字書評】西加奈子『さくら』|春が終わると散る花の名は

 

第2位『きいろいゾウ』

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映画もあわせて観たい。

 

 飛べない鳥のタトゥーを背負った小説家・ムコさん。動物や虫、自然の声が聞こえるツマ。

 ふたりのゆったりと、まったりとした日常に起こるさまざまな出来事。

 ツマのほのぼのとした不思議な雰囲気が心地よい、西加奈子作品。

 宮崎あおいと向井理出演により映画化・2013年に公開されました。

【関連リンク】「【800字書評】西加奈子『きいろいゾウ』|世界に優しくなるために

 

第1位『サラバ!』

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サラバ!

 

 第152回直木賞受賞作。2015年本屋大賞第2位。

 作者・西加奈子と同じくテヘランで生まれた主人公。西加奈子が「創作100パーセント」と語るが、作中の描写はとてもリアルで、ノンフィクションかと思うほどの出来。

 「サラバ!」は別れではなく再会の言葉。絶対後悔しない西加奈子のおすすめ小説です。

【関連リンク】「『サラバ!』西加奈子ー第152回直木賞受賞作」「【800字書評】西加奈子『サラバ!』|読むべきは二度以上読みたくなる本

 

おわりに

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以上で西加奈子おすすめ小説ランキングは終わりです。

 今回ランキングに掲載できなかった西加奈子作品にも良い小説はあります。

 西加奈子作品を気に入った方はぜひ探してみてください。

おすすめ小説リスト」はこちらから。

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