ロックな奴に世界は微笑む|那須田淳『星空ロック』読書感想文

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あらすじ

 14歳の少年レオはドイツ旅行に行き、いとこ宅へ泊まる。

 彼はケチルさんの遺言のために、ある女性を探してプレゼントを届けることに。

 音楽に時代も国境もない。

 そんなメッセージをくれる貴重な夏休みの出来事。

【読書感想文】原稿用紙3枚(1200字,60行)

KKc
 「星空とロックは青春のシンボル」

 『星空ロック』で私が引かれたのは、そのタイトルです。「星空」と「ロック」。この二つの言葉は、それだけでもう青春、という感じで、表紙を見たときからワクワクが止まりませんでした。「物語の中にどんな星空が出てくるのだろう」とか「ロックって、ロック音楽のことなのだろうか。それとも岩のことかな」とか、想像しながら本をレジに持っていったのをよく憶えています。

 そもそも「星空」が青春を表している言葉だと私が思っているのはなぜでしょうか。
 それはたぶん、私が青春時代に「星空」を特別なものだと感じていたからだと思います。

 部活帰りの暗くなった空。秋や冬の帰り道は、真っ暗で、光があるのは星だけでした。
 キャンプで泊まった夜のこと。テレビもなく家族や友だちの声とともに眺めた空。
 文化祭の準備中、ふと見上げた空。クラスメイトとなんだか特別な繋がりを感じた日でした。

 私が見上げた「星空」の記憶は、どれも満天の星のようにきらめいていました。
 そんなきらきらした思い出が、「星空」という言葉を見たときに私が感じる何かの原因になっているのだと思います。だから『星空ロック』は読む前から光を放っていて、私の視界に飛び込んできたのかもしれません。

 一方「ロック」はどうでしょう。
 これは言うまでもなく「青春の象徴」であるといえます。たぶん世間一般では「ロック」と言ったら「ロック音楽」のことを指し、それは若者が聴くような音楽であるという認識だと思います。

 それではなぜ「ロック」は若者の音楽なのでしょうか。どこに若者向けの要素があるというのか考えてみたいと思います。

 「ロック」と言ったらまずギター、ベース、ドラムです。ロックバンドならこれらはたいていそろっています。いない場合でも録音やライブ活動の際には、サポートメンバーとして誰かを呼んでいるでしょう。これらに共通するのは「吹かない」ということです。自分の手足で演奏する楽器です。

 青春時代はさまざまな不満、ままならないこと、未熟なことが降りかかります。それらのストレスは吹く楽器によっては発散されづらいと思います。やっぱり何かを弾いたり叩いたりすることが必要なのです。息をフーッと吐くよりも、サンドバッグにパンチするほうが気持ちがいいですから。

 だから「ロック」はそれをすることで、若者が持っているイライラを解消することができるのです。それが「ロック」と聴いて青春をイメージする理由のひとつだと私は思います。

 ここまで「星空」と「ロック」が青春のシンボルであるということを書いてきました。これを意識しながら読んだので『星空ロック』の読書はとても青春を感じることができました。

 (60行,原稿用紙3枚ぴったり)

おわりに

KKc
お読みいただきありがとうございました。

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