岡潔の「沁みる」名言集めました。

岡潔とは?

 1901年大阪市に生まれる。京都帝国大学を卒業。
 「多変数解析函関数論」において世界中の数学者が屈した「三大問題」をたったひとりですべて解決した。
 1960年(昭和35年)文化勲章受賞。

 

引用文献

・『人間の建設』光文社文庫

 

 数学者・岡潔と文芸批評家・小林秀雄の対談集。解説は茂木健一郎。
 学問のみならず芸術、酒など「日本史上最も知的な雑談」を収録。

 

 

・『春宵十話』新潮文庫

 

1960年に文化勲章を受賞した、日本を代表する大数学者・岡潔。
数学について、教育について、岡潔が日本の将来を思って書いた随筆集。

 

岡潔の名言

KKc
まずは『人間の建設』から。

 

人は無明を押えさえすれば、やっていることが面白くなってくるということができるのです。
(『人間の建設』15頁)

 

日本は個性を重んずることを忘れてしまった。
(『人間の建設』21頁)

 

本質は直観と情熱でしょう。
(『人間の建設』24頁)

 

自分の好きなものだけが正しいのだと言う勇気はありませんね。
(『人間の建設』32頁)

 

文章を書くことなしには、思索を進めることはできません。
(『人間の建設』35頁)

 

心が納得するためには、情が承知しなければなりませんね。
(『人間の建設』39頁)

 

人類の大先達として見ましたら、アインシュタインだってやはり井の中の蛙じゃないかと思います。
(『人間の建設』59頁)

 

問題を出さないで答えだけを出そうというのは不可能ですね。
(『人間の建設』70頁)

 

私は悪漢の書いたものが好きで、真正直な人の書いたものが嫌いである
(『人間の建設』88頁)

 

数学は必ず発見の前に一度行き詰まるのです。行き詰まるから発見するのです。
(『人間の建設』91頁)

 

自然数の一を知るのは大体生後十八ヵ月と言ってよいと思います。
(『人間の建設』103頁)

 

理性のなかを泳いでいる魚は、自分が泳いでいるということがわからない。
(『人間の建設』147頁)

 

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つぎは『春宵十話』から。

 

どの人がしゃべったのかが大切なのであって、何をしゃべったかはそれほど大切ではない。
(『春宵十話』29頁)

 

私についていえば、ただ数学を学ぶ喜びを食べて生きているというだけである。
(『春宵十話』33頁)

 

理想の高さが気品の高さになるのである。
(『春宵十話』48頁)

 

オリジナルは生命の燃焼によってしか作れない。
(『春宵十話』128頁)

 

本だって読むことより読みたいと思うことのほうが大切なのです。
(『春宵十話』160頁)

 

しかしこんな美しい地球を滅ぼさせたくないですね。
(『春宵十話』193頁)

 

おわりに

KKc
最後までお読みいただきありがとうございます。

 今回引用した『人間の建設』『春宵十話』はいずれもすばらしい本です。岡潔に少しでも興味を持たれたのなら、一度手にとってはいかかがでしょうか。

 

おわりに

KKc
お読みいただきありがとうございました。

 

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