『ぼくとベルさん』読書感想文|アイフォンを捨てよ

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あらすじ

 「ぼく」はエディ。数学が得意だが読み書きは苦手。

 「ベルさん」はアレクサンダー・グラハム・ベル。電話を発明した人。

 ふたりは周りから「無理だ無理だ!」と言われることにもめげずにがんばる。

 友情・努力・勝利! 痛快歴史フィクションノベル!

読書感想文(1200字、原稿用紙3枚)

KKc
アイフォンを捨てよ

 アイフォンを発明したのはスティーブ・ジョブズさんですが、電話を発明したのはアレクサンダー・グラハム・ベルさんです。だから電話のことを英語で「ベル」っていうんですね。サンドイッチと同じだ。

 私の勝手なイメージですが、偉大な科学者や発明者は子供心を持ち続けている方が多いと思っています(小説、映画、アニメの影響?)。

 科学的な研究・探求を行い続けていくには、子ども時代に誰もが持っていた(はずの)好奇心や「知りたい」という欲求を変わらずに、あるいはより強く、胸に抱き続けていかなければならないと私は思います。

 そういう点で、子どもであるエディとベルさんが友達になれたのは必然というか運命というか、起こるべくして起こった出来事だったと思います。

 誰だって自分と価値観が違う人よりも価値観が同じ人と一緒にいたいに決まっています。

 「結婚するならどんな人?」に「価値観が同じ人」と答える人に私はいつも大きく首肯しています。

 「エディ、きみとわたしは似た者同士だな。きみは読み書き、わたしは発明。世間がよってたかって無理だと言ってきたって、われわれは、さらにがんばるのみだ!」

 ベルさんはこのセリフによってエディと一気に親密になります。人間は他人の中に「自分と同じところ」を見つけると弱いものです。私も誰かに「おれもガンダム好きだよ」といわれるとコロッとなります。

 主人公・エディは読み書きが苦手ですが数学が得意です。どちらかといえば数学が得意なほうが現代日本ではうらやましがられるような気がします。

 私の周りでは「数学が得意だぜ!」という人よりも、「すごく苦手だ……」という人が多いので、エディが落ち込む必要はほんとうにないと思います。

 畑の岩も動かせたし。どんなに身体を鍛えても、10歳の少年が大きい岩を動かすことはできないと思います。数学ってすごい。

 さて、ベルさんはとてもいい言葉をこの本の中に残しています。

 「できるようになるかは、本当にできるようになりたいと心から思っているかいないかで決まる」

 「やせたい」とか「転職したい」とか「モテたい」とか「合格したい」とか言葉にする人はいっぱいいますが、実現する人はほんのわずかです。

 フィギュアスケートの羽生選手はオリンピックで金メダルをとったときに「こうなるためにいろんなものを捨ててきた」と発言しましたが、何かを捨てるくらい心から思っていなければ、何もできるようにはならないと私は思います。

 がんばり続けていればいつか報われる日が来るというのはまちがいです。強く願い、友情をはぐくみ、努力を続けた人だけがその先にある勝利を得られる。アイフォンでネットサーフィンばかりしていても、ジョブズにもベルにもなれないと強く思いました。

(1137字、原稿用紙3枚と4行)

おわりに

KKc
お読みいただきありがとうございました。

フィリップ・ロイ(櫛田理絵訳)『ぼくとベルさん』を含む「2018年読書感想文課題図書のまとめ」はこちら

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