湊かなえおすすめ小説文庫ランキングTOP10

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湊かなえのおすすめ小説文庫ランキング

KKc
湊かなえをご存知ですか。

 

 1973年生まれ。広島県出身。

 アパレルメーカー、青年海外協力隊、家庭科教師などを経た後、2007年『聖職者』で第29回小説推理新人賞を受賞してデビュー。

 多彩な経歴を持つ日本のミステリー小説家です。

 

 湊かなえは日本の最も人気のある作家のうちの一人です。彼女は以下のような理由で熱心なファンを獲得し続けています。

 

  1. 登場人物が個性的
  2. 引き込まれる話の展開。インパクトのあるラスト
  3. 読んだ後に「イヤな感じ」を残すので、クセになる

 

 つまり個性的なキャラクターが、魅力的なストーリーを紡ぎ、ぐいっと引き込まれて最後に衝撃的な結末が後味を残す。他の作品も読みたくなる。

 

 そんな理由で湊かなえの小説は面白いです。

 

 今回は私の独断で10冊を選んでランキング形式でご紹介します。

 湊かなえの小説を読んだことのない初心者も熱心なファンも、参考にしていただけると幸いです。

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それではどうぞ。

 

第10位 『望郷』

 とある瀬戸内海の離島を題材にした短編ミステリー集。

 島が持つ閉塞感や呪縛を6つの物語で描く。島から出て行く人にも残る人にもそれぞれの理由がある。

 故郷とは幸せなものだけではないが、けれど不幸なものも多くはない。傷つきながらも人間は綺麗に生きることができる。

 作者特有の「イヤミス」(イヤな感じを受けるミステリー)の雰囲気が存分にかもし出されている、おすすめの湊かなえ小説です。

【関連リンク】「湊かなえ『望郷』あらすじと感想|渇望と絶望

 

第9位 『白ゆき姫殺人事件』

 

 化粧品会社の美人OLが殺害された。

 事件は「白ゆき姫殺人事件」と称され、週刊誌で容疑者として同僚の名前が挙げられる。

 噂話はどんどん拡大してゆき、同級生、地元住民、親……一体誰が犯人なのか?

 人々が無自覚に話を膨らませ、事件はこじれてゆく。

 「真実とは?」を追求した湊かなえのミステリー小説に仕上がっています。

 

第8位 『贖罪』

 

 ある少女が殺害された。直前まで一緒にいた4人の少女は犯人を見たはずなのに顔が思い出せない。事件は迷宮入りへ。

 殺された少女の母親は言う。「あなたたちを絶対に許さない。必ず犯人を見つけなさい。それができないのなら、わたしが納得する償いをしなさい」

 15年経ち、成長した4人がそれぞれの視点から事件を語るとき、罪の連鎖が始まる。

 人間の負の部分が前面に出ている湊かなえのおすすめ小説です。

 

第7位 『花の鎖』

 

 毎年届く謎の花束。差出人のイニシャルは「K」

 登場人物のほとんどに「K」がつくので、誰がどうなっているのかが複雑だが、結末へ向かうにつれ整理されてつながってゆく。

 希望のあるラストにすがすがしさを感じる湊かなえ作品。

 

第6位 『境遇』

 

 ベストセラー絵本作家と新聞記者の二人は、ともに親に捨てられた過去を持つ。

 ある日「真実を公表しなければ、息子の命はない」と絵本作家の子供が誘拐される。

 二人の境遇から導き出されるものとは?

 青いしおりが二本付いているのにも意味が。

 作者にしては珍しく、さわやかな読後感の小説です。

【関連リンク】「湊かなえ『境遇』|意志で選び取った過去

 

第5位 『往復書簡』

 

 誰かのために嘘をつくということは、いけないことなのでしょうか――。

 できごとの裏側が、手紙のやりとりから徐々に明らかになってくる。

 短編集だが、読み進めるにつて話がつながる連作ミステリーの形になっています。

 他人の手紙を盗み見るようなちょっとしたワクワク感が楽しめる湊かなえの文庫作品。

 

第4位 『少女』

 

 転校生が発した「親友の自殺を見た」という言葉に触発され、ふたりの少女は人の死ぬのを見てみたくなる。

 ひとりは老人ホーム、もうひとりは小児科病棟に夏休みのボランティアをしに行く。

 交互に語られる二人の視点が次第に近づき、最後に交差する。

 高校生特有の世界観をじめじめと描いたブラックな湊かなえのおすすめ小説。

 

第3位 『Nのために』

 

 高層マンションの一室で、夫婦の変死体が見つかる。そこに居合わせた4人の男女。彼らの証言が意外な真実を明らかにしていく。

 イニシャル「N」の付く登場人物たち。それぞれのNが思いを寄せたNとは一体誰なのか?

 本物の愛、純愛とは? Nのために隠された真相は……。

 最後まで展開が読めない湊かなえの本。

 

第2位 『夜行観覧車』

 

 父を殺したのは母だった。残された子供たちはどう生きるのか。

 高級住宅地で起きた事件を、3つの家族の視点から描いた家族小説。

 家族のよじれは、「観覧車」に乗ったらほぐれるのだろうか――。

 人間、とりわけ家族生活の心理を深く掘り下げた湊かなえの文庫本。

【関連リンク】「明けぬ夜がないように、回らぬ観覧車はない|湊かなえ『夜行観覧車』

 

第1位 『告白』

 

 湊かなえ小説の「入り口」にうってつけの本。私もこれから読みました。2009年本屋大賞受賞。

 愛する娘を担任するクラスの生徒に殺された女性教師は、復讐を決意する。

 告白者がさまざまに変わり、一気に引き込まれてまたたく間に最後まで読めてしまう。

 湊かなえのデビュー作にして最高傑作。

 人間の狂気の一端を、恐ろしさを感じられる最高に面白い湊かなえの小説です。

 

おわりに

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以上で湊かなえおすすめ小説文庫ランキングは終わりです。

 今回ランキングに掲載できなかった湊かなえ作品にも良い小説は眠っています。

 湊かなえ作品を気に入った方はぜひ探して欲しいです。

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