『こんぴら狗』読書感想文|犬のお参りさん

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あらすじ

 江戸時代。

 「こんぴら狗」のムツキは女の子・やよいちゃんの病気回復をお願いするために、犬なのに四国の金比羅山へお参りに。

 たよりにしていたご隠居にハプニングがあったり、出会い、そして別れ。

 旅にハプニングはつきものだ。

 読むと旅がしたくなる、ハートフルどうぶつものがたり。

こんぴら狗 読み方

 「こんぴらいぬ」と読みます。「こんぴらけん」でもと思われますが、あるいは個人差があるのかもしれません。

読書感想文(1200字、原稿用紙3枚)

KKc
犬のお参りさん

 『こんぴら狗』というタイトルを見て第一印象、「こんぴら何なんだ?」と思いました。調べてみると、いぬ、と読むみたいです。私たちが普段使っている「犬」よりもなじみがうすいので、ぱっと見てすぐ読めた人は少ないんじゃないでしょうか。読めた人は自分を誇っていいと思います。

 「きんぴら」といえば、「きんぴらごぼう」の「きんぴら」も、好きでよくぱくぱく食べるくせにどういう意味だかわかりません。

 グーグルしたところ、かの有名な「金太郎」の息子・金平のように強くなれる食べ物だから「(口にすると)きんぴら(さんのようになれる)ごぼう」というそうです。今でいうと「ビスコ」のポジションでしょうか。ビスコも大好きです。

 話がそれたので戻します。

 江戸時代には、有名な仏閣に自分ではなく代役の犬をお参りさせる「代参」と呼ばれる風習がありました。

 なるほど、家の用事があるとか病にふせているとか距離的に遠いとか足腰が弱いとか、さまざまな事情で外出できない人は多いよね……と思っていたら、どうやら江戸時代は庶民はそうそう簡単に旅行へはいけなかったみたいです。禁止されていたとか。

 昔の人で「そういうときは犬に代参させればいいじゃん!」と考えた人は、どんな手段を使っても行くことが、人生というか、務めというか、使命というか運命というか、そのあたりにとってプラスであるように考えていたのでしょう。

 『こんぴら狗』ではムツキ(睦月は1月のこと)が「こんぴら参り」へ向かいます。

 「こんぴら狗」は首に「おさいせん」や誰かに自分のえさを買ってもらうための小銭を入れるための袋を下げていました。想像するだけでラブリーな絵面です。今だったらスマートフォンでいっぱい写真を撮られたうえでSNSへアップロードされるかもしれません。道中の様子がネット配信されるかも知れません。手厚いお世話を受けながら。

 江戸時代はスマートフォンもインターネットもカメラもありませんでしたが、ムツキは立派に「こんぴら狗」としての勤めを果たします。

 結局、何かを成し遂げるのは道具の力というよりも、その人(犬)自身の自信というか、やる気というか、心構えというか、意志の力の強さなのかも知れないと思いました。この読書感想文だって、書き始める前は「書けるのか?」と思っていましたが終えられましたし。

 やってみると意外となんとかなるものです。これからもとにかくがんばっていこうと思いました。

 (1011字、原稿用紙2枚と16行)

おわりに

KKc
お読みいただきありがとうございました。

今井恭子『こんぴら狗』を含む「2018年読書感想文課題図書のまとめ」はこちら

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