目次
あらすじ
「わたしは、六ねんせいになったので、べんきょうをがんばります。」
珊瑚は、勉強ができない自分から変わるために「ちかい」を立てた。
そして、東京から転校してきた男の子のような女の子・月と出会う。
「沖縄の誇り」を刻んだ書籍。
読書感想文(1200字、原稿用紙3枚)
地震があっても、最近あまりびっくりしなくなりました。
テレビを見て「震度4でした」という地震速報を聞いても、「なんだ、それくらいか」と感じるくらいです。
「こんなに戦闘機が飛んでるから、みんなもエンジン音をきいて、おかしいって思ったら逃げるくらいの知識が大切だよ」
『月と珊瑚』では、沖縄の上空を飛ぶ戦闘機がまき散らす音に注意をする大切さが書かれています。
地震も戦闘機も、慣れるべきものではありません。
どちらもふだんから気をつけて、イザというときは危険から離れるように行動しなければならないものです。
私は沖縄に住んでいないので、戦闘機の音は想像するしかありませんが、ただ怖がるのではなく、観察して、大丈夫な音と大丈夫じゃない音を聞き分けるのは、不可能ではないと思います。
地震についても、観察していこうと思いました。
「あの置物が落ちないうちは大丈夫」「立っていられなくなったらとても危険」など、基本的なことは地震の本をみれば書いてありますが、現実がゆれているときにその判断をするのは、慣れていないとむずかしい。
だから、ふだんから地震を「ただの地震でしょ」と自信まんまんに無視するのではなくて、自身の身を守るための経験値として変えていかなければならないと思いました。
「沖縄は血と涙と珊瑚でできた島」と言われています。
20世紀は、アメリカとの戦争で、多くの方が亡くなりました。
また、沖縄と言えばきれいなサンゴですが、サンゴも昔から人間にたくさん殺されてきました。
人間が人間を殺したり、人間がサンゴを殺したり、沖縄には血と涙が流され続けてきました。
その歴史から目をそむけたり、耳をふさいだり、見なかったふりをしたりするのは、なんの解決にもなりません。
沖縄には貧しさがある。
沖縄には勉強のできない人がいる。
沖縄にはアメリカ軍基地がある。
沖縄には苦しさがある。
でも、沖縄にはそれらに立ち向かう強さがあります。
「わたしは、六ねんせいになったので、べんきょうをがんばります。」
自分で自分を変えようと決意した珊瑚のように、私も『月と珊瑚』を読んで沖縄のことをもっと知ろうとする自分に変わらなければならないと思いました。
(919字、原稿用紙2枚と17行)
おわりに
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