三浦しをん『舟を編む』―マジメに編み上げた舟で、言葉の海へ

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※引用はすべて光文社の単行本による

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『舟を編む』あらすじ

 辞書とは、言葉という大海原を航海するための船である。
 辞書編集部とは、言葉の海を照らす灯台の明かりである。
 辞書編集者とは普通の人間である。

 食べて、泣いて、笑って、恋をして。
 ただ、すこし人より言葉の海で遊ぶのが好きなだけ。

 玄武書房に勤める馬締光也(まじめみつや)は営業部の「変人」として有名な男。
 しかしその言葉に対する感性を買われ、辞書編集部に迎えられる。
 新しい辞書『大渡海』を編む仲間として。

 定年間近のベテラン編集者、荒木。
 日本語研究に人生を捧げる老学者、松本。
 徐々に辞書に愛情を持ち始めるチャラ男、西岡。
 そして出会った運命の女性、香具矢(やぐや)。

 個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。
 言葉という絆を得て、彼らの「舟」は優しく編み上げられていく。
 果たして『大渡海』は完成するのか――。

 言葉への敬意、不完全な人間たちへの愛おしさを綴る、三浦しをんの長編小説。

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『舟を編む』感想

KKc
最近、辞書を引きましたか?

 『舟を編む』は「辞書を作る部署の小説」ということで、言葉に関するエピソードがたくさん出てくる。
 研究熱心な松本が、若い女性の言葉を調べるために合コンに参加するシーンでは微笑んでしまった。
 馬締が香具矢に気の利いたことを言おうとする場面は、ほっこりする。のちのデートでも話題は言葉のことだ。

KKc
 言葉の海にハマりながらも、溺れることなく取り組むことのできる人間が辞書作りにはふさわしい。
中高生にとっては、将来の職業を考える手がかりになるのでは、と思った。

『舟を編む』名言

「うひょっぐ」
(92頁)

「おや、きのこだったんですか。
わたしはイチゴかと思っていました」
(118頁)

「ぬめり感がない!」
(172頁)

辞書の編纂に終わりはない。
希望を乗せ、
大海原をゆく舟の航路に果てはない。
(259頁)

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Twitterやってます。
言葉って、むずかしい。

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