等価交換は鋼の錬金術師だけの話―内田樹『街場の現代思想』

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内田樹『街場の現代思想』感想

KKc
大好きな本のひとつに内田樹『街場の現代思想』がある。

 内田先生の本はどれも刺激的で面白いのであるが、これが特に肌に合っていて、何度も読んだ。

 内田先生は「ワーク・モチベーション」の章でこう書かれている。

「面白そうだったから」とか「暇だったから」とか「頼まれたから」とか「人生意気に感じたから」というような、どうでもいいような理由で仕事をする人間、ふつうこういう人たちがいちばん「質のよい仕事」をする。

「対価が高いから」という理由で仕事の質を上げることのできる人間もいる。

しかし、それは対価が下がれば、同じ比率で品質が下がることを意味している。

 (内田樹『街場の現代思想』文春文庫,113頁)

 資本主義社会は貨幣で「何でも買える」時代である。家も食べ物も衣服もサービスも、たいていのものは金銭で買うことができる。

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 こんな社会に生きていると「100円のリンゴは100円玉で買える」という「等価交換」の考え方に知らず知らず染まってしまう。

 「等価交換」の考え方をすると、たとえば「頑張って」と言うかわりに「ごちそうするから」とか「残業代出すから」などといった台詞を使うようになる。

 「何かと引き換えに」という発想はなにかをするモチベーションを上げるかもしれないけれども、それはあくまで「等価」の上がり幅でしか存在しない。

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