目次
はじめに
ぶっくらぼでは毎週金曜日に週間本ランキングを作っています。
毎週10冊ずつ新刊を中心に紹介しているのですが、そこでは扱わなかったけれどもおすすめしたい本が出てきました。
そこでぶっくらぼでは【増刊号】と称して、不定期にランキングでは紹介しきれなかった本を記事にしていくことにしました。
ルールはただひとつ。10冊ずつ記事にすることです。
管理人が(これは!)と思った本が10冊たまり次第【増刊号】を作っていきたいと考えています。
週間本ランキングと同様に、どこまで続けられるかわかりませんが、末永くお付き合いいただければ幸いです。
ちなみに10冊の並びに特に意味はありません。上の方で紹介する本も下の方で紹介する本も、等しくおすすめの本です。
それでは長くなりましたが、本の紹介をどうぞ。
ぶっくらぼのおすすめ本【増刊号】#1【いろいろ編】
スコット・B・スミス『シンプル・プラン』
脱落した小型飛行機の中に大金を見つけてしまった兄弟と、その周辺の人々の間に起こる暗い情念の物語です。
キャロル・オコンネル『クリスマスに少女は還る』
行方不明になった二人の少女をめぐるミステリ。
物語のラストの衝撃が胸に熱く迫る。
登場人物一人ひとりの勇気と成長に、前に進むことに怯えている自分の背中を蹴飛ばされる気がするはず(たぶん)。
ポール・オースター『偶然の音楽』
離婚したところに親からの莫大な遺産が転がり込み、悠々自適の身となった主人公がふとしたことから出口の無い袋小路に迷い込む。
破滅的な最後ですが、不思議とすがすがしい気持ちになれる作品だと評判です。
A・E・ヴァン・ヴォークト『宇宙船ビーグル号の冒険』
古典SFの名作。
約千名の科学者が乗船する宇宙探索船を異性物が襲う。
自然科学だけでなく、社会科学や人文科学など諸科学の成果を統合する総合科学の手法を用いて危機に立ち向かう主人公の姿を描きます。
篠田節子『インドクリスタル』
人工水晶開発のため、マザークリスタルの買い付けを行う山峡ドルジェ社長・藤岡。
インドの村の宿泊先で使用人兼売春婦をしていた少女・ロサを救い出し、村人と交渉・試掘を重ねる中で思いがけない困難に次々と直面する。
真保裕一『レオナルドの扉』
そのノートを手に入れた者は、神にも悪魔にもなれる――。
イタリアの若き時計職人ジャンはフランス軍の追っ手をかいくぐり、「天才」ダ・ヴィンチが遺した秘密のノートを探す旅に出る。
歴史冒険小説です。
柚木麻子『本屋さんのダイアナ』
自分を受け入れたとき、初めて自分を好きになれる! すべての女子を肯定する小説。
大穴と書いてダイアナと名づけられた一人の女の子。
髪はキャバ嬢の母親・ティアラに染められて金髪。おかげで学校では孤独。
子どもにしてみればなんとも残念な運命を背負ってしまったように思えますが、読書好きのダイアナは親友の彩子と出会い、本を通じて絆を深め、力強く生きていきます。
自分の運命に立ち向かい一つずつ困難を乗り越えて行く彼女たちの、大人になるまでの成長物語。
柚木作品には欠かせないおいしい食べ物もたくさん登場します。
岸本重陳『新聞の読みかた』
新聞の読みかたをわかりやすく解説しています。
私のふるさと・秋田県の地方紙にも触れています。
伊丹十三『女たちよ!』
男のこだわり、ダンディズムについて映画界の異才・伊丹十三監督が語る。
食べ物や酒、服装や音楽、車など、こだわりの男児になるためのヒントがいっぱいです。
原田マハ『翔ぶ少女』
物語の舞台は阪神大震災直後の神戸。主人公・丹華(ニケ)とその兄弟である逸騎(イッキ)と燦空(サンク)は震災孤児となった。医師・ゼロ先生は彼らを養子にする。
不幸になった少女たちと、彼女らに幸福な手を差し伸べる人々の物語。
サモトラケのニケのように、少女は手を伸ばし、そして翔ぶ。
おわりに
面白そうな本はありましたか?
興味がわいたら書店やアマゾンでぜひチェックしてみてください。
ぶっくらぼではこれからも、紹介したい本が10冊たまったら【増刊号】として記事を書きたいと思います。
毎週金曜日(正午アップ)の週間本ランキングもよろしくお願いします。「週間本ランキング【新刊・話題の本】」
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