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あらすじ
西加奈子作家生活10周年記念作品
1977年5月、圷歩は、イランで生まれた。
父の海外赴任先だ。チャーミングな母、変わり者の姉も一緒だった。
イラン革命のあと、しばらく大阪に住んだ彼は小学生になり、今度はエジプトへ向かう。
後の人生に大きな影響を与える、ある出来事が待ち受けている事も知らずに――。本年度最大の衝撃と感動。
一家離散。親友の意外な行動。恋人の裏切り。自我の完全崩壊。
ひとりの男の人生は、やがて誰も見たことのない急カーブを描いて、地に堕ちていく。
絶望のただ中で、宙吊りにされた男は、衝き動かされるように彼の地へ飛んだ。
小学館サイト(http://www.bookshop-ps.com/bsp/bsp_detail?isbn=9784093863926)
感想
主人公・歩と圷(あくつ)家の小説。
肩身の狭い思いをして生きている歩。それは大体家族のせい。
強烈なキャラクター。
ぶっとんだ姉・貴子。
「ようやく生れ落ちた瞬間から、姉は激怒していた」
部屋を埋め尽くす巻貝の絵。
常識が無い(ある意味素直な)母。
家族の強烈な光。
父は影が薄い。
上巻は歩が生まれてから高校生までが語られる。
イランで生まれ、大阪で小学生、そしてエジプトへ。両親の離婚で今橋姓となり大阪へ戻る。
下巻は1995年阪神大震災からスタート。歩が37歳になる。
鮮烈な印象を与える姉におびえながら育った歩。
姉は自己をどこまでも追及し、つき進んでいく。
歩はできるだけ姉に関わらないようにして生きていく。
「僕はこの世界に、左足から登場した」
歩が最後に見出した「答え」とは――?
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ピース・又吉も絶賛 『サラバ!』西加奈子
西加奈子さん『サラバ!』が直木賞を受賞されました。この小説は凄いです。本当に素晴らしいです。読みながら、感情を抑えきれない瞬間が何度もありました。この物語そのものに不思議な力が宿っているような、そんな小説です。生涯読み続けます。
— 又吉直樹 (@matayoshi0) 2015, 1月 15
「サラバ!」とは?
タイトルにある「サラバ!」とは歩がエジプトで出会ったヤコブとの合言葉。
(上巻208頁)
「さようなら」「また明日」「グッドラック」「俺たちはひとつ」
作者・西加奈子と主人公・歩は生年月日・出生地が同一。
どこまでが事実でどこまでがフィクションなのか?
結末は自身でお確かめに。西加奈子の世界に飲み込まれます。
読みながら私達は、確かな「小説の力」を感じられます。
「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ」
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Twitterやってます。
ブラウザはFirefox派。
GoogleChromeのこと「ちょろめ」っていうの、可愛いな。「ちょろめ固まっちゃったよーこいつめ、こいつめ」こんな場面想像してほっこり。
— KKc (@KiKuchatnoir) 2012, 12月 31